母の日といえば、日ごろの感謝を伝える絶好のチャンス。その象徴とも言えるのが「花」を贈る習慣です。しかし、実は花の選び方には注意が必要だということをご存じですか？
知らずに縁起が悪いとされる花や、誤解を招く花言葉を持つ花を贈ってしまうと、せっかくの感謝の気持ちが伝わらないどころか、逆効果になってしまうことも。本記事では、母の日に避けた方が良い花とその理由、さらにはお母さんに心から喜んでもらえる花選びのコツまでを徹底解説します。
これから母の日のプレゼントを選ぶ方は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
避けるべき花とその理由
▶菊は公営的な場所で使われる花
菊は日本では葬儀や仏壇に供えられる花として広く知られています。特に白い菊は弔事の場面で目にすることが多く、そのため母の日に贈る花としては避けられる傾向があります。日本文化において菊は「敬意」「高潔」といった意味も持ちますが、葬儀のイメージが強いため、母の日には不適切と考えられます。特に年配の方はこの文化的背景を重んじるため、贈る際には注意が必要です。
▶ 椿：花が散る姿が「不吉」
椿の花は、満開の後に花全体がぽとりと落ちる独特の散り方をします。この姿が「首が落ちる」という不吉なイメージを連想させることから、特に年配の方には敬遠されがちです。また、武士文化の影響が色濃く残る地域では、この散り方が不吉さを強調するとされています。とはいえ、椿には「控えめな美」「誇り高き愛」といったポジティブな花言葉もあるため、贈る際には説明を添えることで印象を和らげることができるでしょう。
▶ アジサイ：移り気や冷淡な印象
アジサイは、雨の季節に美しく咲く花ですが、その色が移り変わる特徴から「移り気」「冷たい愛」といったネガティブな花言葉を持っています。特に感謝の気持ちを伝えたい母の日には、誤解を招く可能性があるため注意が必要です。しかし、アジサイには「忍耐強さ」「家族団欒」といったポジティブな意味もあります。どうしてもアジサイを贈りたい場合は、花言葉に込めた前向きな意味を伝えるメッセージカードを添えると良いでしょう。
▶ 白い花全般：仏花のイメージが強い
日本文化では、白い花が弔事に使われることが多いため、母の日の贈り物としては慎重に選ぶ必要があります。菊だけでなく、白いユリや白いカーネーションも仏花としてのイメージが強く、受け取る側によっては悲しみを想起させてしまうかもしれません。ただし、白い花には「純潔」「無垢」といった清らかな意味もあり、組み合わせ次第では上品な贈り物となります。母の日には明るい色の花を中心に選び、白い花はアクセントとして取り入れるのが無難です。
避けた方が良い花の色とは？
花の種類だけでなく、色にもそれぞれ意味が込められています。色選び一つで、贈る側の気持ちが大きく左右されることもありますので、慎重に選びたいところです。以下の色には特に注意が必要です。
- 白：日本では白い花は仏花としてのイメージが強く、弔事に用いられることが多いため、母の日にはあまり適していません。特に白い菊やユリは仏壇やお墓に供えられることが多いため、贈る際には注意が必要です。
- 青・紫：青や紫の花は、その落ち着いた雰囲気から「悲しみ」や「別れ」を象徴するとされることがあります。人によっては寂しさや冷たさを感じてしまう可能性もあり、母の日の贈り物としては慎重に選ぶべき色です。ただし、紫には「高貴」や「尊敬」といった意味もあるため、お母さんが紫を好む場合はその点を強調すると良いでしょう。
一方で、ピンクやオレンジ、黄色などの明るい色合いは「感謝」「幸福」「元気」といったポジティブな意味を持ち、母の日にぴったりです。これらの色は見る人の心を明るくし、感謝の気持ちをストレートに伝える手助けをしてくれるでしょう。花を選ぶ際は、お母さんの好きな色や性格を考慮して、心温まるプレゼントを選んでください。
実は誤解？母の日に贈ってもOKな花
一見ネガティブに思われがちな花でも、意味を正しく理解し、贈る際に一言添えれば、素敵なプレゼントになります。
例えば、白いカーネーションは「亡き母を偲ぶ」という意味がある一方で、「純粋な愛」というポジティブな意味も持ちます。メッセージカードを添えて気持ちを伝えれば、誤解を防げるでしょう。さらに、白いカーネーションは「尊敬」「無垢」といった純粋さを象徴する意味もあり、感謝の気持ちを強く伝えることができます。
また、赤いバラは情熱や愛を象徴しますが、ピンクのバラなら「感謝」、オレンジのバラなら「絆」という意味があり、母の日にも適しています。特にピンクのバラは優しさや温かさを表現し、親子の深い絆を伝えるのにぴったりです。さらに、黄色のバラは「友情」や「献身」の象徴としても知られ、感謝の気持ちを伝える贈り物にふさわしい選択肢となります。
加えて、ガーベラもおすすめです。明るく元気な印象を与えるガーベラは「希望」や「前向きな気持ち」を表し、母の日に贈れば、お母さんの笑顔を引き出せるでしょう。カラフルなガーベラをアレンジメントに加えることで、華やかさが増し、ポジティブなメッセージを強調することができます。
どうしても贈りたい場合の工夫
相手の好みに合った花であれば、多少のネガティブな意味があっても贈り方次第で印象を変えられます。
- 他の花と組み合わせる：菊や椿を贈りたい場合は、明るい色の花や香りの良い花と組み合わせたアレンジメントにすることで、仏花のイメージを払拭できます。色のバランスを考えて、華やかで明るい雰囲気に仕上げると、受け取る側にポジティブな印象を与えられるでしょう。また、花器やラッピングを工夫することで、さらにおしゃれで特別感のあるギフトにすることができます。
- メッセージカードを添える：花に込めたポジティブな意味や感謝の気持ちをカードに書くことで、より心のこもったプレゼントになります。メッセージカードには、花を選んだ理由やお母さんへの感謝の言葉を丁寧に綴りましょう。手書きの一言を添えるだけでも、温かみが増して心に響く贈り物となります。さらに、カードにお母さんの名前を入れたり、思い出の写真を添えたりすると、特別感が一層引き立ちます。
- 花言葉を伝える：贈る花に秘められたポジティブな花言葉を伝えることで、受け取る側に良い印象を与えることができます。たとえば、椿なら「控えめな美」、アジサイなら「家族団欒」など、前向きな意味を強調して伝えると、お母さんも花の魅力を再認識できるでしょう。
失敗しない！母の日に喜ばれる花の選び方
では、母の日に本当に喜ばれる花とはどんなものでしょうか？
- カーネーション：母の日の定番。ピンクは「感謝」、赤は「母への深い愛情」を表します。
- ガーベラ：明るく元気な印象を与え、「希望」「前向きな気持ち」を象徴します。
- バラ：ピンクは「温かい心」、オレンジは「絆」「幸福」を表現します。
- ユリ：上品で華やかな印象があり、「純粋」「高貴」といった意味を持ちます。
花と一緒に贈ると喜ばれるギフト
花だけでなく、ちょっとしたプレゼントを添えると、さらに感動が増します。
- スイーツセット：和菓子や洋菓子、フルーツなど、花と一緒に贈ることで豪華さが増します。
- 紅茶・コーヒー：ほっと一息つける時間をプレゼントできます。
- リラックスアイテム：ハンドクリームやアロマグッズは、日頃の疲れを癒してくれるアイテムとして喜ばれます。
まとめ｜気持ちを込めて最適な花を選ぼう
母の日に贈る花には、避けた方が良いものがある一方で、意味を正しく理解し、心を込めて選べばどんな花も素敵なプレゼントになります。
感謝の気持ちを伝えるために、花言葉や色の意味を考えながら、お母さんが喜ぶ花を選びましょう。そして、メッセージカードやプチギフトを添えれば、より特別感のある贈り物になります。
今年の母の日は、心温まる花と共に、あなたの感謝の気持ちを伝えてくださいね。
したっけ♪