「十三夜」をご存じですか？
十五夜は聞いたことがある方も多いと思いますが、
十三夜については知らない方もいるでしょう。
十三夜は、日本の秋の伝統行事として、
もう一度月を楽しむ素晴らしいイベントです。
この記事では、
十三夜の意味や別名
十五夜との違い
について詳しく解説します。
秋の夜長に、もう一つのお月見「十三夜」を知って、
季節の風情を楽しんでみませんか？
十三夜とは何か？
「十三夜」という言葉を聞いたことがありますか？
十五夜はよく知られていますが、
十三夜も秋に行われるお月見の一つです。
十五夜の後、もう一度月を楽しむことができるのが十三夜です。
これは「後の月」とも呼ばれ、
十五夜の後に訪れる名月として親しまれています。
他にも「豆名月」や「栗名月」と呼ばれ、
秋の収穫を祝う意味が込められています。
具体的には、十三夜は旧暦の9月13日に行われ、
現在のカレンダーでは10月14日前後になります。
十三夜の月は満月ではなく、
満月に少し足りない形をしています。
これは、旧暦が月の満ち欠けを基にしているためです。
十三夜の由来と歴史
十三夜の月見は平安時代に始まりました。
平安時代中期の古文書「躬恒集」には、
醍醐天皇が十三夜の月を楽しんだ詩歌の宴の様子が記されています。
さらに、宇多天皇が「今夜の名月は並ぶものがないほど美しい」
と讃えたエピソードも「中右記」に記されています。
十三夜の月は満月ではなく、
満月直前の少し欠けた月ですが、
その形が特に愛されてきました。
この月を「縁起が良い」として、
十五夜と並んで重要なお月見の日とされました。
また、十三夜と十五夜の両方を見ることが「二夜の月」とされ、
これを見ることが幸運とされていました。
十三夜と十五夜の違い
秋の夜長に行われるお月見、十五夜と十三夜にはどんな違いがあるのでしょうか？
まず、十五夜は旧暦の8月15日に行われ、
「中秋の名月」として知られています。
この日は美しい満月が見られる日で、
収穫を祝うとともに月の美しさを楽しむ日です。
一方、十三夜はその約一ヶ月後の旧暦の9月13日に行われ、
満月寸前の少し欠けた月を楽しむ日です。
十五夜が中国由来の風習であるのに対し、
十三夜は日本独自の風習です。
「豆名月」や「栗名月」とも呼ばれ、
秋の収穫を祝う意味があります。
十三夜の過ごし方とお供え物
十三夜のお供え物には、次のようなものがあります
- 月見団子
- 栗や豆などの秋の収穫物
- 酒
- 餅
- ススキ
これらのお供え物は、秋の収穫を祝う意味が含まれています。
過ごし方としては、十五夜と同様に、
月の美しさを讃えながら静かに過ごすのが一般的です。
例えば、家族で月見団子を作ったり、
静かに月を眺めたりするのも良いでしょう。
また、月見にちなんだ料理を作ってみるのも楽しいですね。
月を見ながらの食事は特別な気分を味わえます。
まとめ
十三夜は、十五夜の後に楽しむもう一つのお月見の日です。
十五夜が中国由来の文化であるのに対し、
十三夜は日本独自の風習です。
お供え物や過ごし方に大きな違いはありませんが、
秋の夜長に豊かな収穫を感謝し、
美しい月を楽しむための大切な日です。
秋の二回のお月見を楽しんで、
季節の風情を味わってみてください。
日本の伝統を感じながら、
十三夜の少し欠けた月の美しさをぜひご覧ください。
したっけ♪