大切な人との集まりやビジネスシーンなど、さまざまな場面で登場する「手土産」。贈る側の気遣いや心遣いが伝わる反面、マナーを間違えると相手に気まずい思いをさせてしまうこともあります。特に意外と見落としがちなのが「個数」に関するマナー。
この記事では、手土産の個数にまつわるマナーについて詳しく解説します。訪問先の人数やシーンに応じた選び方、避けたいNG例まで、実例を交えてわかりやすく紹介していきます。
手土産の個数マナーとは？なぜ気にする必要があるの？
なぜ個数が重要なのか？
手土産の個数は、相手への気遣いを表すポイントのひとつです。たとえば職場への差し入れで、人数に対して数が足りなければ「私の分がない…」とがっかりさせてしまいます。逆に多すぎても「もて余してしまう」と困らせてしまう可能性も。
また、日本では昔から「縁起」を重んじる文化があり、「奇数・偶数」「割り切れる数」などに意味があるとされています。これらを考慮することで、相手により良い印象を与えることができます。
シーン別｜手土産の個数マナーと選び方のコツ
【家庭訪問・友人宅】家族の人数＋αが理想
家庭や友人宅へ伺う場合は、相手家族の人数を目安にすると安心です。たとえば4人家族であれば「6個入り」のように、人数より少し多めに持って行くと喜ばれます。
なぜ多めがよいのか？
- 来客用に出す分がある
- 子どもがおかわりをしたくなる可能性がある
- 翌日のおやつにも楽しめる
また、小分け包装のあるものや日持ちのする焼き菓子などが重宝されます。
【職場・オフィス】配る人数＋1〜2個がベスト
ビジネスシーンでは、会社への挨拶や出張先でのお土産として手土産を渡すこともあります。この場合、部署やチームの人数に合わせて「全員に行き渡る数＋予備」を用意するのがマナーです。
注意点
- 誰に配るのか事前に確認する
- 個包装で配りやすいものを選ぶ
- 食べ物アレルギーや宗教的制限にも配慮を
たとえば10人の部署であれば、12個入りの詰め合わせが理想です。
【取引先や目上の方】個数は「奇数」が基本
訪問先が目上の方や取引先の場合は、縁起を担ぐ意味でも「奇数（3・5・7など）」を選ぶのが一般的。偶数は「割り切れる」＝「縁が切れる」とされるため避けられる傾向があります。
例外もある！
中国や台湾などでは「4」が不吉とされることもあり、国際的な場面ではより慎重に個数を選ぶ必要があります。
また、個数を強調しないタイプ（丸ごとのケーキや詰め合わせギフト）を選ぶのも一案です。
避けたい！手土産の個数に関するNG例
1. 人数より少ない数の手土産
「気が利かない」「誰がもらえるか気を遣う」といった印象を与えてしまうリスクがあります。
例：
5人の職場に3個入りのスイーツ → 誰に渡すの？と困らせる
2. 「4個」「9個」など縁起の悪いとされる数
「4＝死」「9＝苦」といった日本特有の忌み数は、気にする人も多いです。とくに年配者や冠婚葬祭に関わる場面では避けましょう。
3. 配りづらい・取り分けが難しいもの
個数とはやや異なりますが、カットされていないホールケーキや、取り分けが必要な和菓子などはビジネス向きではありません。人数に合った個包装が基本です。
手土産の個数が不明なときはどうする？
◯ 10〜15個入りの詰め合わせを選ぶ
「多すぎず、少なすぎず」で汎用性が高く、人数不明のときにも重宝されます。
◯ 小分けで渡せる焼き菓子やおせんべい
賞味期限も長く、部署や家族内で融通が利くため便利です。
◯ 店員に相談する
手土産専門店やデパ地下の店員さんは、個数に関する相談にも慣れています。シーンや予算を伝えれば、最適な個数の商品を提案してくれるでしょう。
手土産の個数マナーまとめ
| シーン | 適切な個数の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 家庭訪問 | 家族人数＋2個ほど | 子どもや翌日用も考慮 |
| 職場 | 配布人数＋1〜2個 | 予備も含めて個包装が◎ |
| 取引先 | 奇数（3・5・7など） | 縁起を意識しつつ上品なものを |
| 人数不明 | 10〜15個入りなど | 店員に相談が安心 |
まとめ｜個数にも心を込めた手土産選びを
手土産は、品物そのものよりも「どんな気持ちで選んだか」が相手に伝わる贈り物です。個数は一見些細な要素に見えますが、そこにこそ細やかな気遣いやセンスが表れます。
相手の状況に応じた個数を選び、「ちゃんと考えてくれたんだな」と思ってもらえるような、心のこもった手土産を選びましょう。
したっけ♪
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